HTMLとは?

1. HTMLとは?

HTML(HyperText Markup Language)は、Webページのコンテンツ(内容)構造を記述するためのマークアップ言語です 。プログラミング言語とは異なり、変数や関数といった処理を行う機能はありません。タグと呼ばれる目印を使って、文書の要素に意味を与えます
Webページは、主に以下の3つの要素で構成されています。
HTML:ページの構造コンテンツを定義する(骨組み)。
CSS:ページの見た目(デザイン、レイアウト)を定義する(装飾)。
JavaScript:ページに動き(インタラクティブな機能)を定義する(動作)。
HTMLは、Webページの土台となる骨組みを作る役割を担っています。
HTMLの概念図:Webページの構造とコンテンツを定義する

HTML5について

HTML5は、HTMLの最新バージョンです 。従来のHTMLに比べて、以下のような点が強化されています。
マルチメディア対応の強化<video><audio>タグが追加され、プラグインなしで動画や音声を扱えるようになりました。
セマンティック要素の追加<header><nav><section><article><footer>などのタグが追加され、文書の構造をより意味的に(セマンティックに)記述できるようになりました 。これにより、検索エンジンや支援技術(スクリーンリーダーなど)がコンテンツの内容を理解しやすくなります。
新しいAPIの追加:オフラインでのデータ保存(Web Storage)や、位置情報(Geolocation API)など、Webアプリケーション開発に役立つ機能が追加されました。

2. HTMLの基本構造

すべてのHTML文書は、以下の基本的な構造を持っています
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
<!-- ここにWebページに表示されるコンテンツを記述します -->
</body>
</html>
要素
役割
<!DOCTYPE html>
文書がHTML5で書かれていることをブラウザに伝えます。必ず文書の先頭に記述します。
<html>
HTML文書のルート(根幹)要素です。すべてのHTML要素は、このタグの中に記述されます。
<head>
Webページ自体に関する情報(メタデータ)を記述する部分です。ブラウザには直接表示されません。
<meta charset=”UTF-8″>
文字コードを指定します。日本語を正しく表示するために必須です。
<title>
ブラウザのタブやウィンドウのタイトルバーに表示されるテキストを指定します。
<body>
Webページに実際に表示されるすべてのコンテンツ(テキスト、画像、リンクなど)を記述する部分です。

3. HTMLの基本文法:タグと要素

HTMLは、タグを使ってコンテンツを要素としてマークアップします。

タグと要素の基本

タグ<p></p>のように、<>で囲まれたキーワードです。
要素:開始タグ、内容、終了タグの全体を指します
属性:タグに追加情報を与えるもので、開始タグの中に記述します。
例: <img src=”image.jpg” alt=”画像の説明”>

主要なHTMLタグ

タグ
役割
使用例
<h1><h6>
見出し(数字が小さいほど重要度が高い)
<h1>大見出し</h1>
<p>
段落
<p>これは一つの段落です。</p>
<a>
ハイパーリンク(他のページへの移動)
<a href=”https://example.com”>リンク先</a>
<img>
画像の表示(終了タグ不要)
<img src=”image.jpg” alt=”風景写真”>
<ul>
順序なしリスト(箇条書き)
<ul><li>項目1</li></ul>
<ol>
順序付きリスト(番号付き)
<ol><li>項目1</li></ol>
<li>
リストの項目
<li>リストの項目</li>
<div>
ブロックレベルの汎用的なコンテナ
<div>グループ化されたコンテンツ</div>
<span>
インラインの汎用的なコンテナ
<span>一部のテキスト</span>

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