2020年5月予定のビットコインの半減期とは?仕組みや影響を解説

この記事では、「ビットコインの半減期とは何か」を理解したうえで、2020年5月に起こる予定の3回目の半減期にどう備えていけば良いかお伝えします。

 

▼この記事で分かること

  • そもそもビットコイン(BTC)とは何?
  • なぜ半減期が起こるの?
  • 3回目のビットコイン半減期はいつ?
  • 3回目のビットコイン半減期で価格は上がるの?
  • 1回目と2回目のビットコイン半減期では、価格はどう動いたの?
  • 3回目のビットコイン半減期に向けてやっておくべきことは?
  • 全ての半減期が終わったらビットコインはどうなるの?

仮想通貨トレーダーにとって見逃せないイベント、3回目のビットコイン(BTC)の半減期が迫ってきています。時期としては、2020年5月に起こると予想されています。

ビットコインの半減期とは、ビットコインのマイニング報酬が半分になるタイミングのことです。

半減期に注目が集まる理由は、半減期を迎える仮想通貨は価格が上がる可能性が高いからです。過去のビットコイン半減期や他のアルトコインの半減期でも、価格が大幅に上昇したケースが多数あります。

しかし半減期で気を付けなければならないのは、ビットコインを仕込むタイミングです。半減期直前に慌てて買っても遅い可能性があります。過去のケースを見ても、半減期を迎える1~2カ月前からじわじわと価格が上がるケースがほとんどです。

「ビットコインの半減期を前に、何をしたら良いか分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

ビットコインの半減期とは?仕組みを解説


3回目のビットコイン(BTC)半減期に向けて何をすべきか。それについてお伝えする前に、まずはビットコインと半減期の仕組みについてお伝えします。これは、「なぜ半減期の前に、仮想通貨の価格が上がるのか」に関わる部分なので、しっかり理解しておきましょう。

もう仕組みは十分に理解しているという方はこの章を飛ばして、『ビットコインの3回目の半減期は2020年5月(予想)』からお読みください。

そもそもビットコイン(BTC)とは

ビットコイン(BTC)は、約2,000種類ある仮想通貨市場の中でもっとも大きい時価総額を持つ仮想通貨(暗号資産)です。

ビットコインおよび仮想通貨は、国家や銀行など特定の機関に依存しない分散管理型の通貨として、「Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)」と名乗る人物が発案したものです。2008年10月に同氏が発表した論文を基にして、2009年1月にオープンソースのソフトウェアが作られ、ビットコインが誕生しました。

ビットコインには特定の発行者や管理者が存在しないため、通貨の新規発行や取引承認にユーザーがかかわることで合意が形成されます。取引情報を記録する方法にはブロックチェーン(分散型台帳技術)の技術が使われていて、新しいブロックをブロックチェーンにつなぐことをマイニング(採掘)といいます。

マイニング(採掘)により新しいブロックを生成したユーザーは、報酬として新規発行したビットコインをもらうことができます。このマイニング報酬が半分になることを「半減期」といいます。

 

半減期とはマイニング報酬が半分になる時期のこと


ビットコインにおける「半減期」とは、マイニング(採掘)報酬が半分になるタイミングのことをいいます。

ビットコインの当初のマイニング報酬は、1ブロック生成するごとに「50BTC」でした。それが1回目(2012年)の半減期で25BTCになり、2回目(2016年の半減期)で12.5BTCになり、現在は12.5BTCです。

2020年5月に予想されている3回目の半減期を過ぎると、マイニング報酬は6.25BTCとなります。

4回目の半減期ではさらに半分…と、これを繰り返し、33回目の半減期(約120年後)を迎えるとマイニング報酬が0になります。

半減期はビットコインの発行量をコントロールしている

ビットコインに半減期という仕組みがある理由は、発行量をコントロールするためです。

前述した通りビットコインには中央銀行などの管理団体がないため、そのままでは流通量を調整することができません。そこで設けられたのが、半減期という仕組みです。

ビットコインには、当初から2,100万枚という発行上限数が決められています。もし半減期がなければ、どんどんマイニングが進み、すぐに上限を迎えてしまう可能性があります。また、マイニングが進みすぎてしまい世の中に需要を上回る量が流通してしまうと、インフレを起こしかねません。

半減期は、新規発行のペースを緩やかにするとともに、急激なインフレを防ぐ役割を担っているのです。

また、コインチェック勉強会でもビットコインの半減期について動画で解説しているので、興味のある方はご視聴してみてください。25分過ぎから解説しています。

ビットコインの3回目の半減期は2020年5月(予想)

半減期の仕組みを理解したところで、いよいよ本題に入っていきましょう。

今年起こる3回目のビットコイン(BTC)半減期は、今のペースでマイニングが進めば、2020年5月頃と予想されています。時期が大きくずれる可能性は低いですが断定はできないため、予想時期として紹介しています。

半減期が訪れるタイミングは、21万ブロックが生成された時と決められています。

ブロックは理論上、10分に1個生成されるように設定されているので、10分×21万ブロック=2,100,000分=35,000時間=1,458日=3.99543年=約4年で半減期が来る計算です。

これまでの半減期のタイミングを見ると、4年より少し早く半減期が来ていることが分かります。

  • ビットコイン誕生:2009年1月
  • 1回目の半減期:2012年11月
  • 2回目の半減期:2016年7月
  • 3回目の半減期:2020年5月【予想】

3回目のビットコイン半減期のタイミングまでの残り時間を知りたい場合は、BINANCEのBitcoin半減期カウントダウンのページが参考になります。半減期までの残り日数・時間・分・秒数と、現在のブロック、半減期までのブロック数を見ることができます。

2020年のビットコインの半減期により考えられる影響

今回のビットコイン(BTC)半減期によって、一体どのような影響が考えられるでしょうか。2つの影響について、解説していきます。

半減期前後の価格変動が予想される

過去のビットコイン半減期や、半減期の仕組みを持つ他のアルトコイン(ライトコイン、モナコインなど)の半減期を振り返ってみると、半減期の前後でいずれも価格変動が起こっています。

ビットコインの1回目(2012年)の半減期は、まだビットコイン自体の認知度が低く、価格上昇は顕著には見られませんでした。しかし2回目(2016年)は、目に見えて価格が上昇しています。

今回3回目もビットコインへの認知が高まったタイミングでの半減期なので、「価格が上昇するのではないか」という予測が多いようです。

過去2回の半減期における価格変動については、『参考にしたい過去のビットコインの半減期を振り返り』を参考にしてみてください。

しかし一方で、価格上昇に懐疑的な声もゼロではありません。マイニング報酬が半減することでマイナー(採掘者)が減り、価格が下がるのではないかという予測もあります。また、すでに上昇分の価格が折り込み済みで、価格は大きく変動しないだろうとする考え方もあるようです。

小規模の個人マイナーが少なくなる

3回目の半減期により、マイニング報酬は現在の12.5BTCから6.25BTCへと半減します。報酬が半減することにより収益性を確保できなくなるマイナーは、半減期以降に撤退する可能性があります。

特に、大規模なマイニング施設を持たない個人マイナーへの影響は大きいと予想されます。こうした弱小マイナーが締め出されることにより、市場のボラティリティ(価格変動率)が小さくなる可能性があります。

参考にしたい過去のビットコインの半減期


3回目のビットコイン(BTC)半減期を前に、参考にしたい過去の半減期について振り返ってみましょう。

1回目は2012年11月

ビットコインが初めて半減期を迎えたのは、2012年11月のことでした。

当時はまだビットコインを保有している人が少なかったため、半減期前後に価格が高騰するなどの目立った動きはありませんでした。

2回目は2016年7月


参考:CoinMarketCap

ビットコインが2回目の半減期を迎えた2016年7月。1回目と比べてビットコインの認知度が上がっていたこと、半減期を前にして市場が盛り上がっていたことから、価格は大幅に上昇しました。

ビットコインの価格推移グラフを見ると、2016年7月9日に起こった半減期に向けて、5月末頃から価格が大きく上昇しているのが分かります。

価格でいうと、5月には4万円台だった価格が、半減期を迎えた日には7万円台になり、その後は安定して推移しました。

注目すべきは、半減期当日よりも前に価格のピークが訪れている点です。半減期を迎えたのは7月9日ですが、価格のピークはその前の6月17~19日頃で、価格は8万円以上に高騰していました。その後、利益確定のためか、一度価格は急落しています。

このケースでは、半減期の約1カ月半前から価格がじわじわ上がり始め、半減期の半月前にもっとも価格が上がり、少し値を下げてからまた上昇し、その後価格が安定しています。

半減期のおよそ1カ月半前から価格が上がり始めたこと、ピークが半減期の半月前頃に来ていること。この2点は、2020年5月に迫っている3回目の半減期に向けて念頭に置いておきたい事実です。

ビットコイン半減期に向けてやっておくべきこと


ビットコイン(BTC)の2回目の半減期の様子から考えると、「3回目も価格上昇が期待できるのでは」と考える投資家は多いことでしょう。

それでは、半減期に向けてどんな行動をしておけば良いでしょうか。

上がるのを見越して買いたいなら早めに買うべし

「半減期には価格が上がる可能性が高い」と判断し、「買う」と決めたなら、早めに行動に移すことをおすすめします。

半減期を振り返った時に、長期的に見て価格が上昇していても、短期的に切り取ると価格が下がっている期間がある場合があります。価格が上昇し始めるのは半減期の数カ月前からの可能性があるので、注意が必要です。

ここで再度、ビットコインの2回目の半減期を見てみましょう。


参考:CoinMarketCap

半減期に価格が上がることを見越して、2016年6月頭までに買っている方は、価格上昇の恩恵を受けることができているはずです。しかし、仮に2016年6月中旬のピーク時にビットコインを購入していたら、半減期が起こった時点ではそれよりも価格が下がってしまっています。

これを考えると、やはり、価格が上がり始める前に仕込んでおくことが重要であることが分かりますね。

できれば、半減期に向かって価格が上がり始める前のタイミングで購入するのがおすすめです。

半減期前の1~2カ月は値動きを気にするべし

半減期前にビットコインを買い増す方も、すでにビットコインを保有していて価格が上がったら利益確定したいと言う方も、半減期前の数カ月は値動きを細かくチェックすると良いでしょう。

また先ほどの2回目のビットコイン半減期の例になりますが、半減期の前には大きな価格変動が起こりがちです。ある程度価格が上がった時点で一度価格が急落する可能性もあります。

価格が〇円以上になったら(または〇円を下回ったら)価格アラートを受け取る設定を行うなど、価格変動に備えておくことをおすすめします。

全てのビットコイン半減期が終わったらどうなる?


最後に、ビットコイン(BTC)の行く末についての情報をお伝えしておきます。ビットコインの半減期が繰り返されて発行枚数の上限が来たらビットコインはどうなってしまうのか、気になる方もいるかもしれませんね。

ビットコインの半減期は全部で33回行われ、発行枚数が上限に達した時点で新たに発行されることはなくなります。つまり、全てのビットコインが世に出回った状態となります。そのタイミングが来るのは、今のペースのままだと2140年頃だといわれています。

マイニング自体はなくなりませんが、2140年以降はマイニング報酬はゼロとなり、トランザクション手数料(コインを移動させるための取引手数料)のみがマイナーの利益となります。

発行上限に達したビットコインがどうなるかは意見が分かれるところです。希少価値が高まり価格が上昇するという予測もあれば、逆に価格が安定して使いやすい通貨になるという意見もあります。

ビットコインの半減期に備えよう

この記事では、

  • そもそもビットコイン(BTC)とは何?
  • なぜ半減期が起こるの?
  • 3回目のビットコイン半減期はいつ?
  • 3回目のビットコイン半減期では価格は上がるの?
  • 1回目と2回目のビットコイン半減期では、価格はどう動いたの?
  • 3回目のビットコイン半減期に向けてやっておくべきことは?
  • 全ての半減期が終わったらビットコインはどうなるの?

ということをお伝えしました。

この記事で、ビットコインの半減期についての理解が深まったなら、嬉しく思います。

いよいよ、ビットコインの3回目の半減期が、2020年5月に迫ってきています。

半減期での価格上昇を見込んでいる方は、なるべく早めに動くことをおすすめします。なぜならば、半減期で価格が上がる場合、数カ月前から価格が動き出すからです。

まだ仮想通貨取引所の口座を開設していないなら、早めに検討してみてはいかがでしょうか。仮想通貨取引所であるCoincheckでは無料で口座を開設できます。

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